不動産を売却するメリットは?デメリットとリスクも解説

 不動産を売却するメリットは?デメリットとリスクも解説

所有している不動産の売却を検討し始めたものの、メリットだけでなくデメリットやリスクが気になり、なかなか一歩を踏み出せずにいませんか。
売却はまとまった資金を得られる大きなチャンスですが、諸費用や税金、売却後のトラブルなど、事前に知っておきたい注意点は少なくありません。
本記事では、売却によって得られる現金化などのメリットにくわえ、諸費用や所有権の喪失といったデメリット、さらに契約不適合責任などのリスクと対策について解説します。
メリットとリスクの双方を正しく理解し、後悔のない売却活動を進めたいとお考えの方は、ぜひご参考になさってくださいね。

不動産を売却するメリット

 不動産を売却するメリット

不動産を売却するメリットには、主にまとまった現金の確保、住宅ローンの完済、税制上の優遇措置の適用などがあります。
まずは、これらのメリットについて具体的に解説します。

まとまった現金を確保できる

不動産は大切な資産ですが、そのままでは日々の支払いに使えないため、売却して現金化するという選択肢があります。
現金に変われば使い道の幅が広がり、教育資金や老後資金などのライフプランに合わせて柔軟に活用することが可能です。
また、住み替え時の頭金や借入金の返済に充てることもでき、家計の負担を軽くする効果も期待できます。
さらに、相続の場面でも、不動産は分けにくい一方で、現金であれば1円単位で公平に分けられます。
その結果、親族間の話し合いも進めやすくなり、固定資産税や管理費といった維持費の見直しにもつながるでしょう。
このように、将来を見据えた資産の組み換えとして、現金化は有効な方法の一つと言えます。

住宅ローンの完済に使える

住宅ローンが残っている場合でも、売却代金を充てることで残債を一括返済できれば、家計の負担は大きく軽減されます。
月々の支払いがなくなることで生活費にゆとりが生まれ、将来に向けた貯蓄計画も立てやすくなるでしょう。
また、ローン利用中の物件には、金融機関が担保として設定する抵当権が付いていることが一般的です。
売却によって借入を完済し、この権利を抹消することで、買主の方へきれいな状態で所有権を引渡すことができます。
さらに、住み替えを検討している場合も、現在の借入枠を整理してから次の審査に進むことができます。
このように、無理のない資金計画で新生活をスタートできる点は、売却におけるメリットの一つです。

税金の特例が使える

不動産を売却して利益が出た場合、その利益は「譲渡所得」と呼ばれ、税金の計算対象となります。
一方で、マイホームの売却には大きな恩恵を受けられる特例がいくつか用意されています。
たとえば、3,000万円特別控除では、利益から最大3,000万円を差し引けるため、税負担を抑えることが可能です。
さらに、軽減税率の特例は、所有期間が10年を超えている場合に、一定の税率が低くなる有利な制度です。
これらを活用すれば、通常約20%かかる税金が約14%程度に抑えられるケースもあり、手元により多くの資金を残せるでしょう。
仮に損失が出た場合でも、損益通算などの仕組みを活用して税負担を調整できる可能性があります。
売却前に税金の仕組みを理解しておくことが、安心して進めるためのポイントになります。

不動産を売却するデメリット

 不動産を売却するデメリット

前章では、不動産を売却するメリットについて解説しましたが、費用面や手続きにかかる時間などの注意点もあります。
ここでは、事前に知っておきたい不動産を売却するデメリットについて、解説していきます。

資産の所有権を失う

不動産を売却すると、住まいの所有権は買主へ移り、これまで保有していた資産を手放すことになります。
そのため、売却後にどこでどのように暮らすのかを早めに具体化しておかなければ、生活設計が慌ただしくなってしまうでしょう。
また、売却と新居探しを同時に進める場合は、引渡し日と入居日の調整が必要となり、段取りに気を配る場面も増えます。
賃貸物件へ住み替える場合も、家賃や更新条件によっては固定費が増える可能性があるため、事前確認が欠かせません。
さらに、住所変更や各種契約の解約・変更手続きなども発生し、一定の手間がかかります。
登記などの専門的な手続きも伴うため、状況によっては、専門家へ依頼する費用や時間が必要になる点も理解しておきましょう。

仲介手数料などの諸費用が発生する

不動産売却では、不動産会社への仲介手数料をはじめとする諸費用が発生します。
売買契約書の印紙税や登記費用なども必要となり、想定以上に支出がかさむことがあります。
さらに、測量や書類取得が必要な場合には、追加費用が生じるケースもあるため、事前に内訳を確認しておくことが重要です。
これらの費用は売却代金から差し引かれることが多く、手取り額が当初の想定より少なくなる場合もあります。
また、確定申告に備えて、領収書や明細書を整理しておく手間もかかる点も、おさえておきましょう。

売却までの時間と手間がかかる

不動産の売却は、査定から契約、引渡しまで一定の期間を要し、すぐに現金化できるとは限りません。
また、市場状況や物件条件によっては、想定より時間がかかる可能性もあります。
内覧対応のための片付けや清掃、日程調整なども必要となり、日常生活への負担を感じることもあります。
広告内容や販売戦略の打ち合わせなど、意思決定の場面も多く、労力を要する点はデメリットの一つです。
さらに、書類準備やスケジュール管理も継続的に発生するため、余裕を持った計画が求められます。
引っ越し準備や各種契約変更も重なるため、全体の段取りを整理しながら進めることが必要になります。

不動産を売却するリスクと対策

 不動産を売却するリスクと対策

ここまで、不動産を売却するメリットやデメリットを解説しましたが、引渡し後の懸念点や、金銭的な注意点といったリスクも潜んでいます。
最後に、想定されるリスクとその対策について解説してきます。

契約不適合責任のリスク

不動産の引渡し後に、契約内容と異なる不具合が見つかった場合、売主が対応する責任である「契約不適合責任」が発生します。
トラブルを避けるためには、売却前に設備の状態や雨漏りの有無などを確認し、正直に買主の方へ伝えることが大切です。
そのため、設備の状況をまとめた付帯設備表などを作成すると、お互いの認識が揃いやすくなり、安心できる取引につながります。
不安な場合は、専門家による住宅診断を利用するのも一つの手であり、客観的な状態を把握できればスムーズに進められます。
また、修繕が必要な箇所や設備の動作確認をおこない、その内容を記録や写真に残しておくと、説明の助けになるでしょう。
契約書で責任の範囲や期間を明確にし、仲介担当者とよく確認しながら合意形成を図ることが、円満に売却するコツとなります。

売却損が出る可能性

購入時より売却価格が下がることもありますが、事前に準備をしておけば落ち着いて対応できます。
まずは、査定を受けて現在の相場と価格の根拠を確認し、自分の物件がどのように評価されているのかを把握しましょう。
売却までに時間の余裕がある場合は、条件を整えながら進めることで、納得しやすい形に近づきます。
また、ローンが残っている場合は、完済の可否や手取り額を試算して、資金計画をはっきりさせておくことが大切です。
原則として、売却代金と自己資金で住宅ローンを完済できなければ、抵当権を抹消できず売却そのものができません。
不足が出る場合は「住み替えローン」などの検討も必要です。
無事に売却できたものの損失(売却損)が出た場合は、一定の要件を満たすと、税金の控除(損益通算)などを活用できる可能性があります。
あわせて、整理整頓や清掃で印象を整えつつ、引っ越し費用や光熱費の見直しも含めて、全体の収支を考えながら新生活を迎えましょう。

まとめ

不動産を売却すると、まとまった現金の確保や住宅ローンの完済ができるほか、3,000万円特別控除などの税制優遇を受けられる点がメリットです。
一方で、仲介手数料などの諸費用や一定の時間と手間がかかるため、余裕を持ったスケジュールで準備を進めることが重要です。
契約不適合責任のトラブルや売却損を防ぐには、事前の設備確認と適正な査定に基づく資金計画が、成功のポイントになります。

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